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Belief

選手が使うバットには色んな種類があり、選ぶことができるのに、どうしてノックバットは、選ぶことができないのだろう」。

B.C Worksの木製バット製作は、ある学生コーチのひと言から始まりまし た。「指導者にとってノックバットは、最も重要な道具です。コーチは世代も様々、体格も手の大きさも打ち方も違う。なのに、ノックバットの種類は少ない。打ちたい打球も落としたい場所に落とせるかどうかも、ボールへの回転のかけ方もノックバットの良し悪しで決まります。自分に合ったノック バットがあれば、球筋が変わる。球筋が変われば、練習の質も上がる。そうすれば、選手も上達できるのです」。

この日からオリジナルノックバットへの挑戦がスタート。富山に何度も足を 運び、工場を探しました。やっとのことで作ったバットは学生コーチの望む ものとは程遠く、打ってももらえませんでした。様々な素材を試し、サンプ ルを何本となく作り、試打・微調整を繰り返し行い、5 年の歳月を経て、ようやく第1号が完成。学生コーチは指導者となり、今では「B.C Works の バット以外ではノックが打てない」と言ってくれています。

一人のプレイヤーにとって、最良のものを創り出す」。これが、B.C Works の原点であり、使命だと考えています。その人に合った道具があれば、さらなる成長も夢ではなくなるし、なによりも野球がもっと楽しくなるはず。バットというとグラブの影に隠れた存在に思われるかもしれません。だからこそまだ見ぬ可能性を秘めていると信じています。野球の楽しさをすべての プレイヤーに届けたい。バットに刻まれた“Dedicate for Player”という 言葉。そこには、B.C Works の信念が込められています。

藤 本 英 樹

B.C Works Bat Designer

 

1978年岡山市生まれ。高校卒業後、4年間の地元企業勤務を経て、家業のスポーツ店を継ぐ。店長を務める中で、アメリカ製バットや国内外のさまざまな野球ブランドと出会い、より広い視野で野球と向き合うために退社。2014年にB.C Works(ベースボールクリエイティブワークス)を立ち上げ、独立。

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